ちょっとひとこと

「ケア従事者のための死生学」に掲載されていた

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「帰る旅」

この旅は
自然へ帰る旅である
帰るところのある旅だから
楽しくなくてはならないのだ

(中略)

大地へ帰る死を悲しんではいけない
肉体とともに精神も
わが家は帰れるのである
ともすれば悲しみがちだった精神も
おだやかに地下で眠れるのである

(中略)

古人は人生をうたかたのごとしと言った

(中略)

はかなさを彼らは悲しみながら
口に出して言う以上同時にそれを楽しんだに違いない
私もこういう詩を書いて
はかない旅を楽しみたいのである

高見順

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あ、なんか書く前と印象違ったな。
母親に伝えたいなと思って。彼女は喪失を跳ね返そうとしている。時々、その姿に対してもっと反省しなよと怒りを感じる。さすがにそれはおかしい、つまり私がいわゆる自責の念を避けてることに対する自分への苛立ちとすり替えてるだけじゃないかと思うので表面には出ない。

これをやってるから偉い自分だとか、これができないから駄目な奴なんだとの間でシーソー状態なのは自分だけではないようだと気付いて、あまり気にしなくなった。でもやっぱり時々思う。

そんなことを思っていても暑さと明るさで行動力が増す。だから夏は好き。

虚栄心と自尊感情の反比例っていうのかしら。もっと言葉を豊かに説明できるように、丁寧に、時間をつかって物事を考える癖をつけよう。