空気の重さ

深刻な雰囲気ってことではありません。

電車がある駅で停車し
人が乗り降りする気配があった。

数瞬の間、気のせいだと思う。
段々と現実味を帯びて、空気の密度が増したことに気づく。

におう・・・?

目を開けると
周りの人もそれとなく見回していることが分かった。
前に立っていた女性がドアの方を見る。そう、そっちの方からだ。
黒いジャージの上下、汚れている。ああ、そうか。
一駅だけ乗って降りていったその人。いつもはどこで暮らしているのだろうか。
これから寒くなる。

だから何ナノって思うけど
今日はあからさまに避ける人がいなかったのが印象に残ったので記録しておこう。