エゴイスト

中小企業の話を聞いて、あとエゴについて思いついたこと。


チェーンの喫茶店に勤める50代のおじさんと話した。
年齢を重ねるとよほどのことがないと不要にされる。でもそれは年齢に限らない。たとえばとても綺麗で客ウケのいい女性がいたら、アルバイトじゃなくて正社員にする。そっちの方が頑張って働くからだ。彼女は人気があったから結婚して子供ができた。アルバイトの方が出入りしやすいとか何とか言ってやめてもらった。本当は、生産性が下がったからだけど分かってるのは社員600人中社長含め5人くらいだ。社長が決めて5人くらいでチーム組んで他は生かさず殺さずなんだよ。


彼女からしたら、正社員の育休産休を期待していたのだろうけど、そういうことにはならない。本当はね、社員が沢山いるんだから一致団結すれば戦えるんだ。でも怖がってそれをしない。みんな社長を怖がっている。人を育てたりしない。
社長は社長で大変だろうけどね。歳をとると、いいことを言いたくなるもんなんだろう。社員に向かっていいことを言っている「嘘をつくな」とかね。笑。
僕は幸い、まだ他の人ができない仕事をしているからいられるし、もう十分働いたから次に何をするか考えないとだけど、若い人は大変だなあ。それで精神壊しちゃう人もいるでしょ。


20代で気付いたら、資本家になりたいと思うのが自然な流れだよねえ。とは思うものの、人の人生を左右し続ける負担は大きいはずだし、会社を動かす人がエゴイストであるってことはとても大切だと思った。


ついでに、村上春樹エルサレム賞だっけ?でのスピーチの一部を思い出した。システムはあまりに強大で、抵抗するのは壁に向かって生卵を投げつけるようなものだとか、確かそんなかんじのことを言っていた。システムって何よ?って思っていたが、社会を構成する決まりごとのことか。階層構造になってたり、会社だったりするわけね。それに、自分が過去2年間で会ってきた人達は個人でシステムに立ち向かおうとしてすりつぶされてきた人達だったんだと最近気付いた。