わかった様な気になる言葉、わからないことば
「自省録」 神谷美恵子訳
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4003361016_1.html
第7章まで読んで、
読むだけで高尚さが身についた気になってしまい
危ないなあと思った
アウレーリウスには、その時々に感じた事を、
ノートの端に書き留めておく習慣があった、と序に書いてあった。
走り書きをまとめた本だから、一貫性や構成はないけれど
それでも人生のある時点で指針となる言葉が
数多くある、と評判の本らしい。
第8章に、いくつか印象に残った言葉があった
『よし君が怒って破裂したところで、彼らは少しも遠慮せずに同じことをやりつづけるであろう』
怒ってもなにも変わらない。
『・・・思い出すがよい。君の重荷となるのは未来でもなく、過去でもなく、つねに現在であることを。』
先のこと心配してばかりでは、気が滅入る。
でも私には重荷になるのは現在だけだと言い切れない。
メモとしてなら、言い切れるのかもしれない。
『自分を苦しめると思われるものについての君の意見を取り除いてしまえば、君は自分をもっとも安全なところにおくことになる』
ちょうど、今朝そんなことを話してから家を出た。偶然の一致!
同じような内容をもう一つ
『君がなにか外的の理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。・・・君が自分に健全だと思われる行動を取らないために苦しんでいるとすれば、そんなに苦しむ代わりになぜいっそその行動を取らないのだ』
うん。行動を取らないと思い切る時期をいつにするか。
この人は「だからそれは今なんだ」と言っている。
『最初の知覚が報告するもの以上のことはいっさい自分にいってきかすな』
想像力逞しく妄想しがち。気をつけよう。
この後もいくつかあったのだけれど、
ここ数日どうも不調で、なんだかしらないけど悪い方向にばかり
考えがいってしまうので。寝ます。