村上っていう作家

春樹より龍の方が好き。
5分後の世界」「ヒュウガ・ウィルス」は中学生のときしがみついて読んだ。
からしつこい文章が好きなのか、と思っていたけれど、
大学の親友が貸してくれた「優駿」や「砂の女」を読んで、
それが違っていたんだって感じた。(これらが好きな彼女を尊敬します。)

木曜日の夜、学部の同期が村上龍の本について
ミクシにレビューを書いていた。「自殺よりはSEX」。
タイトルは今まで通りだったけど、
レビューを読む限り内容は「カンブリア宮殿」で司会してるときの村上龍
感じらしいと思ったので、なんか新しい、と思って久しぶりに
メールして、1.5往復で借りられることになった。

要約は不得意なので印象に残った一文(のうろ覚え)。
「もう、敷かれた線路走ってても個人のプライドは保てないんだから、
いい加減子供にそれを押し付けるのはやめたらどうだ」
これだけじゃない。絶対これ以上のこと言ってる。2003年発行で古い感じするけど。それでも、久しぶりに村上龍を読んで、去年やる気出して読んで確かに面白かった「夜のピクニック」とか「一瞬の風になれ」みたいな青春小説より好きだと思った。

受け渡しについて、研究室の場所が分からないとメールしたら、
別の同期と昼ごはんに行くといって薬図書の下まで来てくれた。
村上龍好きなの。でもエッセイは嫌いなんだよねー。
むかつく。偉そう。自分見ろよって。」
といったら、一緒に来ていた別の同期にすかさず
「おまえに言われたくないなー」。
言われてかなり痛かった。「私もか」とちらっと思っていたところに、被さってきたからかもしれない。

偉そうっていったって、今回のエッセイを読んで全然不快に感じなかったし、嫌いって言ったって結局好きってあたりも、似れば問題なしよね。