気遣い

日記多いなあ。


ウィーンのホステルは4人部屋(男女別)で、2人はスイス人の女の子でした。
到着した日、私もふらふらだったけど
2人のうち片方の子も随分疲れた感じなのが気になった。
(だって、スイスからは飛行機で2時間。お洒落してウィーンを楽しもうってコンセプトで旅行してる感じだったんだもの)

その日は、宿に着いて部屋に入れるようになったら
自己紹介してすぐに寝てしまったので気づかなかった。


大体、西欧の人は夜お洒落をして出かける。彼女らも夜中の1時頃帰ってきた。そこで気づく。
元気な方の子が、ふとんにもぐるなりいびきをかきはじめたのだ。
二段ベッドの上の子は1時間くらい毛布をばたばたしたり、ため息ついたりしていたが、ついに我慢しきれなくなってベッドを降りる。


(こっそり声で)
「ロザナ、ロザナ!」
「んん?」
「上向きに寝ると息苦しくなっちゃうっていうから、横向いて寝た方がいいよ」

と、ドイツ語だったけど多分こんな感じのことを言ってたんだと思う。
もっと上手い言い回しだったかもしれない。
寝ていた子は素直に横を向き、部屋は静かになったのでした。


薬の説明書を読んでもらったときの感じとかからして、
そんなにはっきり文句言う人ではなかったと思う。わからないけど。
あったかい気持ちになった。