セミナー発表のために夢を語る

研究室でSPHの紹介をするにあたり自分の専攻について(今更)調べています。

私は、研究者として国際機関で働きたいと思って大学に入った。
生態学が好きだったけれど、研究の主流は分子生物学だったから理学部、教養学部、薬学部のうち薬剤師免許が取れる薬学部を選んで進学。
実際勉強しはじめると、そもそもミクロすぎる世界に興味が持てていなかった。
そのなかでも、物理化学は(できないけど)面白いと思ったから研究室を選んだ。
でも物理化学の研究は結果が出ても出なくても社会とは余りに隔離されていて、
実験することが大好きではなかった自分には何のために睡眠時間や交友関係その他もろもろを犠牲にして
毎日頑張ってるのか、全然わからなかった。教授はサイエンスを志すのが一番で、世の中は階層構造になっていて、一度落ちると這い上がるのは
大変で、でも自分は這い上がって、今は産学連携まで実行している、と自負しているし実際エネルギッシュに活動していた。
産学連携と言っても、私は基礎の分野が実際の社会に役立つまで見届けられるほど気長な性質じゃあない。
それでも基礎研究を続けて人生楽しめるほど、今後基礎研究を好きになるとも思えない。
だから公衆衛生大学院に進学した。世の中の役に立つ研究もあることを知りたい、と面接で言って、先生方も納得したらしい。
今思えば、自分はまさにぴったりのところに進学したんだなあと思う。気づくの遅い。

法医学教室の実験は、結果が直接実務に役立つ。
解剖するなかで疑問に思ったことを、実験で確認しているので、プライドの為に研究しているのではない。
競争が激しくないからか、かつかつしたところがなくて安心できた。

だからといって、自分が法医学の世界でまた実験して研究したいかといわれると、やっぱりそれは違うんだなあと思う。
なんでかって、論文が読めないのだ。いくら読んでも進まないし、理解できない。したくない。
この我儘は通そうと思った。

自分で研究するのは違うのかもしれない。
でも研究は大切だと思う。
自分の研究を世の中の役に立てるための橋渡し役は、常に必要なのだろうか。
それが確認できなくて躊躇っていたけれど、「とりあえず」そこにとっかかっとくのもあり。アリ?

何ができるか分からない、でも何か役立つことをしたいと思う。
夢は語れ、とか夢は言うなとか、年長者はみんなてんでんばらばらなことを言う。だから言おうと思うのだけれど、
やっぱり、人生半ばまでには国際機関で働けるくらい、役立つ人になりたい。

あーコンプレックスがなくて優雅で、使える人間への道のりは遠くとおく。
さーて。
ごんごんごんごーん
ながなが おわり。
必要?足元のどーりょくっ
がんば〜〜〜